OMO型マーケティングって何? 〜「消費者の変化とOMOの関係」篇〜

マーケットトレンド
OMO型マーケティングって何? 〜「消費者の変化とOMOの関係」篇〜
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みなさん最近『OMO』って単語、よく聞きませんか?

Google先生曰く、OMOとは「Online Merges with Offline」の略とのこと。

実は最近、フェズ社内で『OMO』という言葉が当たり前のように飛び交っており、理解したふりしてふんふん話を聞いていたのですが、いよいよ本格的に置いていかれそうに…。

そこで、「OMOって何?なんで今OMOって言われるようになったの?」という疑問を解消するべく、フェズのデジタルマーケティングを主導する、執行役員 井本、社長室室長 安藤監修のもと、2回に分けてまとめていきたいと思います!

※OMOについては諸説ありますが、この記事ではフェズが考えるOMOについて解説いたします。


背景:ライフスタイルの変化とデジタル化の加速

OMOを語る上で切り離せないのがデジタル化の加速。
インターネットやスマートフォンの普及により、この10年で我々消費者の行動が、がらりと変化したのは皆さん感じられているのではないでしょうか?

変化を助長した要因は大きく3つ。

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1つ目は、スマートフォンやインターネットに接続する機器の普及による情報量と接触時間の増加です。
インターネットによって膨大な情報を蓄積できるようになりましたし、スマートフォンの普及により時間も場所も選ばずアクセスできるようになりました。

その結果、我々の情報の選び方や購買行動が多様になり、企業が届けたい情報を発信しても届きづらくなっているのが現状です。
消費者に選ばれるコミュニケーションを、いかに設計していくかがより重要な世の中になっていきます。

2つ目は、電子決済ポイントサービスの浸透です。
現金の使用が大多数だった日本でも、この2,3年は電子決済・ポイントサービスの拡大浸透の勢いが止まりません。
決済の瞬間がオンラインデータとして蓄積され、決済データの活用が行いやすい環境になったのも大きな変化の一つです。

最後は、コロナの影響によるオンライン化の加速です。
自宅待機によりUber Eatsを始めとしたオンラインの宅配代行を利用したり、再放送が多くなったテレビ番組に変わりYouTubeを見始めたりと、新しくオンラインサービスを活用する消費者が増加しました。
また、テレワークの導入に伴い、半ば強制的に使用し始めた方も多かったのではないでしょうか?

オフラインの環境下でもオンラインのサービスを使う機会が増え、いまやオンラインとオフラインの垣根が限りなく低くなってきているのです。


今までの20年におけるオンラインとオフラインの関係と、これからの時代のOMO。

この20年の変化を10年ごとに見ていくと、オンラインの影響がまだまだ小さかった時代(2000年代※)、オンラインとオフラインの送客、購買導線を整えた時代(2010年代※)がありました。
※フェズ調べ

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20年前は、まだまだオフラインの方が影響力が強かったのですが、ここ10年ほどでGoogleやAmazonを筆頭としたGAFAのサービスを利用するユーザーが増えました。
いかに効率よくオフライン・オンラインに送客するか、各社が力を入れていた時代です。

そしてこれからは、オンラインとオフラインを区分するのではなく、融合し合う環境になっていくと考えます。

みなさんもオフラインにいながら、常にスマートフォンやインターネットに接続できるデバイスでオンラインの世界に接していたり、オンラインの情報を取りに行ったりしていませんか?

例えば、店頭で実際の商品を確認しながら、ネット上でレビュー情報を収集したり、他にいい商品が無いか検索したりしますよね?

オフラインにいながら、より賢く買い物をするための比較をオンラインで行い、その場で購買決定を行うような、オフラインの環境下でもオンラインのサービスを使うことが一般化しています。

まさにこのオンラインとオフラインが融合した概念が、OMO(Online Merges with Offline)と表現されているものです。


OMOとO2Oの違い

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O2OとOMOの一番の違いは、「消費者起点」であることだと考えています。

O2Oが、企業や小売の方々が顧客を送客していくものだとすると、OMOは双方の場所に対して消費者が自分の意思で自由に動き回り、情報を取得し購買を決定していくものです。

消費者基点でユーザーが動く世界では、オンラインとオフラインのタッチポイントを連動させ合うこと、共通したコミュニケーションをとっていくこと、ユーザーにとって選ばれやすい環境を作っていくことが必要になっていきます。

こういったことを行うにあたって、オンラインデータだけでなくオフラインデータを含めて融合・活用出来る環境を整えていくことが、今の消費者に合ったマーケティングの考え方として非常に重要だと考えています。


後日第2弾として、デジタル施策を活用した店頭プロモーションをとりまく変化についても解説していく予定ですので、ぜひチェックしてくださると嬉しいです!


少しでも興味をもってくださった方は、ぜひフェズへお気軽にお問い合わせください!