今回は、新卒1期生としてフェズに入社し、21年4月から新卒4年目を迎えた原野さんへ取材を行いました!
彼女は、入社3年目で自ら起案して新規事業を立ち上げ、プロダクトをリリースしただけでなく、個人でもゴルフメディアの運営を行っているパラレルワーカー。
原野さんがどんな想いでプロダクトをリリースしたのか、彼女らしい働き方や成果を出すための工夫などを伺いました。
原野さんのプロフィール
大学在学中にモデル・インフルエンサーキャスティング事業を個人でスタート。自分1人で動くことに限界を感じ、ITスキルを身につけ収益を自動化させたいと思いインターン先を探していた際、友人にフェズを紹介されインターンとして広告運用を担当。メディアの立ち上げから収益化までを経験したいという想いから、フェズの新卒1期生として入社。
金融メディアやプログラミングスクールの比較サイトなど複数メディアの立ち上げ〜グロースを2年間経験。個人でもゴルフメディアを立ち上げる。
2020年3月より社内新規事業として自ら起案した、自分にあったコスメに出会えるサービス『Kalme』のプロダクトオーナーを務め現在に至る。
新卒3年目でプロダクトオーナーとしてリリースした『Kalme(カルミー)』
『Kalme』とはどんなサービスですか?
「今のコスメが自分に合っているのか自信がない。」「もっと自分の肌悩みを解決できる商品、今よりも理想の自分に近づけるコスメに出会いたい。」といった、お悩みを解決するソリューションです。
独自のアルゴリズムによって、「自分にあった化粧品選びが難しい」という課題を解決し、新しい化粧品との出会いや、自分の肌質・肌悩みにあったコスメ選びを実現します。
具体的には、オンライン上で簡単な質問項目に沿って答えていくだけで、自分の肌悩みにあったコスメの提案や、肌状態となりたいイメージにあったメイク方法の紹介が見られるようになっています。
まだサービス検証を終えた段階なので、今後アップデートしていく予定です!
サービスサイトはこちら:https://kalme.jp/
"誰かにあった"化粧品ではなく、"自分にあった"化粧品に出会ってほしいという想いがきっかけとなったプロジェクト
「Kalme」プロジェクトを立ち上げたきっかけはなんですか?
新規事業を考える中で、ヒアリングや調査を行った際、「自分にあったファンデーションがわからない」という悩みを持つ人が、非常に多かったことがきっかけです。
化粧品を選ぶとき、口コミを確認する人も多いと思いますが、「ファンデーションは口コミだけでは『自分ごと化』しにくい商品なのでは?」と感じたため、プロジェクトを立ち上げて検証することにしました。
『自分ごと化』というのは、"誰かにあった"化粧品ではなく、"自分にあった"化粧品だと思えているかどうか。
例えば、リップやアイシャドウの場合は、誰がつけても大体同じ発色なので、口コミなどでも「自分ごと化」をしやすいと思います。
でも、ファンデーションの場合、直接肌に触れるメイクのベースとなる部分なので、選び方が慎重になります。
肌の色や肌悩みも人それぞれ異なるので、「他者の口コミ画像を見たからといって『自分に合う!』と感じることは難しいのでは?」と思いました。
<2019年度に全社表彰された原野さん>
プロジェクトをオープンにすること、自分をさらけ出すことがチームの結束を強くする
プロダクト開発をリードするのは、沢山の方を巻き込むことだと思いますが、工夫したことや難しかったことはありますか?
工夫したことは、自分の意思をしっかり持つことと、チーム全員が『Kalme』を「自分ごと化」し、全員がPMの意識を持っている状態を目指したコミュニケーションを行ったことです。
特に、チームのみんなが「自分ごと化」するために、経営層などとの会話も含め、『Kalme』に関わることは全てオープンに共有しました。
ディスカッションする機会もたくさん作るようにし、「一緒に作っている」と感じてもらえるように時間を使いましたね。
「自分ごと化」することが大切だと思った理由は、リーダーが独りよがりのチームでは上手くいかないと思っていたからです。
1つのものを作る際にチームワークが育まれていないと、温度差から障壁が生まれたり、アウトプットのクオリティやコミュニケーションの質が大きく変わってきてしまいます。
実際に、過去プロジェクトを進行していた際、汲み取って欲しい意図が汲み取られていなかったり、思っていたスピード感と違うなどで悩んだことがありました。
当時上手く行かなかった原因は、こちらの温度感が伝わりきらず優先順位を下げられてしまったこと、双方の思いやりが足りなかったこと、チームではなく「依頼主と受け手」という関係から脱せなかったことなど、様々あると思っています。
だからこそ今回は、自分に足りないところを素直にさらけ出し、お互いの得意・不得意を理解した上で頼り合える関係性を築けるよう工夫しました。
今回チームワークの形成がうまくいったと感じたのは、ユーザーからの嬉しい言葉を受けて、メンバーが感極まって涙してくれたことです。
そのメンバーは現在産休中ですが、私のサポートとして活躍してくれている方で、もともとは仕事よりも家族の時間を優先したいタイプの方。
そんな方が、涙するほど思い入れを持ってくれていたことは、私にとってものすごく嬉しかった出来事でした。
そこまでメンバーの心が動いたのも、プロジェクトを「自分ごと化」して走りきってくれた過程があるからこそだと思っています。
また、開発を行う上で一番苦労したのは、開発チームとの連携ですね。
自分にとってはサービス開発が初めてで、分からないことしかない中、私以外は他の業務と兼任しているメンバーだったので、正しく早く動いていただくことが難しかったです。
外部でIT業界に長くいる友人達に壁打ち相手になってもらったり、やってみて煮詰まった時や、どうしても分からないことは、小さなことでも他部署の先輩や同僚の時間をブロックさせてもらい、その領域に詳しい人の力を借りました。
(お忙しい中相談に乗ってくださった皆さん、ありがとうございました!!)
日々勉強しながらのプロジェクト進行でしたが、「クロスファンクショナルなチームを動かす」という経験をしたかったので良い機会でしたね。
1人でも多くの方の心に響くサービスへ
いろんな壁を乗り越えてリリースした『Kalme』への想いを教えて下さい。
多くの皆さんにとって、当たり前となるサービスへと成長させたいと思っています。
これは『Kalme』を通じた私の原体験から生まれた想いです。
私の友人に、当時仕事が大変すぎて心も肌もボロボロな状態だった子がいました。そんな時に『Kalme』を試してくれたそうで、提案されたファンデーションを購入して使ってみたところ、「今までのファンデーションと違って、肌が断然綺麗に見違えた!今日の自分可愛いかも?と気分も明るくなったし、自信を持てるようになった!化粧ってすごい!」と感謝されたことがあるんです。
自分が作ったサービスが、その子の心にまで影響を与えられたことに感激しました。
この経験から、『Kalme』を通じて、1人でも多くの方に心地の良い体験をして頂けるよう、今後もアップデートを続けていきたいと思います。
<休日は同期と趣味のゴルフでリフレッシュしています>
自分にとって最適な環境を選びながら、結果にこだわり学び続ける姿勢で業務と向き合う
そんな原野さんはほとんどリモート勤務ですが、成果を出すための自分らしい働き方について教えて下さい。
現在は、ほとんど自宅かカフェで仕事をしており、出社するのは月1度くらい。
多分、社内で一番フルフレックス・フルリモート制度を活用しているのではないでしょうか。(笑)
ほとんどリモート勤務にしている理由は、満員電車が苦手なのと、移動時間を削減することで時間を有効活用したいからです。
ただ対面で話すことも大切だと思っているので、必要に応じて出社もしています。
リモートかどうかに関わらず、日々仕事をする中で私が意識していることは以下の5つです。
・誰よりもサービス、チームに向き合うこと
・絶対に目標を達成するという執着心を持ち、結果にこだわること
・フィードバックを受ける機会を減らさないこと
・環境に甘えず、常に学び続ける姿勢でいること
・小さな成功体験を積み重ねること
特にフィードバックをもらう数は、多ければ多いほうが成長できると思っています。
そのため、経営層や外部の方とたまにお話する機会を作り、考え方を盗むようにしていますね。
また、リモートに切り替わってから、しっかりオンオフをリセットできるように意識しています。
自宅で仕事をしていると切り替えるのが難しくなっていくので、意識的に外に出たり、毎朝体を動かすようにしています。
未経験なことにも挑戦し続け、世の中をよりよく
今後チャレンジしていきたいことを教えて下さい。
世の中を少しでもよくするために、たくさんのサービスを生み出していきたいです。
今回、新規事業を推進してきて、「ゼロから考え、アイデアを形にしたプロダクトを世の中の人に使っていただく」ことに、とてもやりがいを感じました。
自分の強みを活かしつつ、未経験なことにチャレンジすることで、仕事の幅を広げ、深さを増していきたいです。
以上、インタビューでした。
原野さん、ありがとうございました!