こんにちは。広報の真鍋です。
フェズで部長職を務める女性3人のキャリア事例紹介。前編では、新卒〜20代を振り返りました。
後編では、30代以降の振り返りに加え、成長とは?女性の生き方とは?そして今後について語ります。
転職、出向。新たなチャレンジで転機を迎えた30代
真鍋:
いろんな学びがあった20代後半を経て、30代。変化はありましたか?
山田:
32歳の時に、ブログウォッチャーという会社に出向になったんです。ちょうど、新規事業をつくるタイミングで、成功も失敗も定義されていない状況だったので、好き勝手やらせていただきました(笑)
もちろん大変だったんですけど、ゼロからイチをつくることがこんなに面白いんだということに気付いて。そして、社外の方々と積極的に情報交換などをさせていただくことで、ネットワークも広がって、一気に価値観が広がったんです。脳みそが大きくなったような感覚でしたね!
池津:
私は、31歳になる年に自分の力を試したいと思い、ベンチャーへの転職を決意しました。これまでは与えられた環境の中で頑張ってきたわけですが、自分の意思で一歩踏み出したという意味で、フェズへの入社は大きな転機でしたね。
法務部を立ち上げて、初めて部長という肩書をもらって、攻めと守りの法務の実践に今まさにチャレンジ中です。
これまで自分が築き上げてきた経験や知識をベースに、自信を持って仕事ができているという感覚があるんです。
山田:
たしかに。このくらいの年齢になってくると、自信が出てくるかも。
真鍋:
私は、33歳の頃、当時30名規模だったリブセンスに入りました。広報IRの立ち上げやIPOを経験できたのは、大きな転機になりましたね。
創業社長が若く史上最年少上場だったこともあり、広報としてもIRとしてもすごくレアな経験をたくさん積むことができました。個人的にも、広報やIRに関する取材や登壇の機会をいただいたりして、人脈やキャリアが一気に広がったと思います。
正直忙しくて記憶がない時期もあるんですけど、社長をはじめ経営陣や同僚たちには感謝しかないですね。
成長とは?成長するために必要なこととは?
真鍋:
コンプレックスの塊だった20代前半から、いろんな壁を乗り越え、私たちなりにキャリアを切り開いてきたわけですけど、改めて、“成長する”ってどういうことなんでしょうね。
山田:
リクルート時代、高い目標を掲げ、達成に向かって常に成長を求められる環境でした。成長成長って言われ続けたことで「成長って上だけじゃない。ヨコもありだし、一本道じゃないな…」と気づきました。
真鍋:
たしかに。昔は、下りのエスカレーターに乗っている感覚があって、普通に努力して現状維持、人より頑張ってようやくちょっと上るみたいなイメージで、ものすごく焦ってたんです。
でも、人生にはいろんな選択肢があるし、不可抗力で予想外の展開になることだってある。結局、その時々で悔いのないようベストを尽くしつつ、ベストと思える選択を重ねていくしかないんですよね。
池津:
8年間リクルートにいたおかげで、急成長させてもらえたなと思っています。常に成長して会社に価値を返していかないといけないというプレッシャーはありましたけど。
ただ、振り返ってみると、追い込まれたときに自分に何ができるかを必死で考えて、やり切って初めてブレークスルーできたなと思うんです。
山田:
追い込まれた時に逃げない、っていうのは自己成長するために大切ですよね。3人とも追い込まれたときに強さを発揮してきた印象です。
真鍋:
そうですね。あと、「チャンスかも!」と感じた時にそれを逃さないことも重要だなと思うんです。
どんな環境に身を置くかで、成長できるかどうかも結構変わる。必ずしもチャンスは平等に与えられるわけではないから、ここぞというタイミングでアクセルを踏める状態でいること。踏める状態に自分を持っていくことが大切なのかなと思っています。
今、20代の自分に言ってあげたいアドバイス
真鍋:
振り返ってみて、20代の頃の自分にアドバイスできるとしたら、何て声をかける?
山田:
私、意外と考え方は保守的なんです。結婚しなきゃとか、出産しなきゃとか、男性はこうあるべき・女性はこうあるべき、といった考えに違和感がなかった。20代後半、ちょうど仕事が忙しくなってきたタイミングとプライベートの大変な時期が重なったんです。今思うと、悩んでいる時期は無駄だったし、もっと自由に生きればよかったなと思います。
だから、あの頃の自分には「常識にとらわれるな」「プレッシャーに負けるな」「自分のやりたいことに素直になれ」と言いたいですね。あと、何が自分のモチベーションのドライバーなのかに早く気付けたら良かったなと思います。
池津:
私は、できないことばかりに目を向けるのではなく、できることにも目を向ける。客観的に何ができて何ができないのか、自己理解を正しくするようにアドバイスしたいですね。自分を正しく理解することは、自己成長にも繋がると思うんです。
真鍋:
自分を理解することって、大切だけど難しいですね。そういう意味で、フェズのCo-Value「フィードバックを贈りあう」「弱みを見せあう」って有効だなと思います。
20代の自分には、「今やっていることは何一つ無駄にならない」ということ、そして「遠回りしても、道は開ける」ということを伝えたいですね。
これまで色んな環境に身を置き、色んな人たちと一緒に仕事をしてきて、理不尽なことや大変なことも結構あったけれど、案外時間が経つと全ていい思い出なんですよね。それに、当時は無駄に思えた経験や失敗が、広報やIRの業務に役立つことも多々ありますしね。
池津:
そう思えるのは素敵です。きっと仕事に対する向き合い方が大事なんだなと感じます。
山田:
私たちの場合、やりたいことがはっきりしているから頑張れるけど、そうじゃない人も少なからずいるよね。
池津:
明確にこれがやりたいと思っていたわけではないけど、いろんな人と仕事をする中で、こうなりたいと、理想とするキャリアウーマン像を目指してきた感じがします。
ロールモデルがいないとただ嘆くのではなくて、自分でネットワークを広げていくなど出会う努力をすることも必要ですよね。
真鍋:
最初からやりたいことができるとは限らないけど、一歩踏み出してみるとチャンスは転がっていたりするしね。私もこんな風になりたいというロールモデルが見つかったのは、20代の終わり頃でした。日経ウーマン等が主催するイベントに行ったり、グロービスのMBAプログラムに行ったり。色んなところに顔を出してみると、世界は広がっていくんですよね。
まだまだチャレンジは続く!私たちのこれから
真鍋:
私たちの仕事人生、この先まだまだ長いですが、どんなことにチャレンジしていきたいですか?
池津:
3〜5年の短期では、フェズの企業法務として、法務部のマネジメント経験や組織を大きくする経験を積んでいきたいです。組織として会社に貢献していけたらと考えています。
それ以降は、企業法務の枠にとらわれず、自分の武器となる法務の知識や経験を使って、社会に対して貢献していきたいですね。
山田:
せっかく会社に属しているので、1人では成しえない、できる限り大きくて難しい社会課題の解決に全力でチャレンジしていきたいです。誰よりも速く、人の役に立っているという手触り感のある仕事を最前線でやりたい。それができたら、ビジネスマン人生として良かったと思えるかな、と。
真鍋:
40歳になったタイミングで、この先も広報・IRの仕事を続けるだろうと思い、広報の専門職大学院に入りました。その際、修士論文「スタートアップ・ベンチャー企業を成功に導く広報戦略」を世に出したことで、新たな登壇や副業の機会をいただき人脈も広がりました。
年齢や経験値にとらわれず、その時やりたいと思ったことに臆せずチャレンジすること。日本を良くしようとしているスタートアップ・ベンチャー企業を、広報IRの立場で応援していくこと。まだまだこれからですね!
山田さん、池津さん、ありがとうございました!